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 マンゴーを育てよう!
 マンゴーとは?

 ウルシ科マンゴー属の植物です。ウルシと聞けばかぶれたことのある人はゾッとしますよね。マンゴーの木もかぶれる原因になります。ウルシの木ほど強くはありませんが、敏感な人は樹液や葉に気をつけよう。
 マンゴーの原産地は、インドの北部からミャンマー、タイ、マレー半島にかけての熱帯アジアといわれています。野生種のマンゴーがこの地に多いことからそう考えられています。熱帯アジア原産のため北緯30度から南緯30度の間で栽培されています。沖縄県は露地栽培できる北限に位置しています。樹高は20mを超える大木です。
 マンゴー属は、約100種類が知られています。品種は世界中で1000を越えるといわれてます。日本では、アーウィンという品種のマンゴーの栽培がほとんどで沖縄や宮崎の国産品マンゴーのほとんどがこれに当たります。他の品種のおいしさは、まだまだ知られていないということですね。
 さあ、マンゴーを育ててみよう!

 @まずは接木苗を手に入れよう
 優良(よく実が付いているもの)な木の枝を台木に接いであるものが良いです。枝を取った母樹の性質をそのまま受け継ぐからです。幹が太いものほど早く実をつけます。
 他の果樹より価格は高価ですが果物の王様です。がまんです。
 雨を当てると病気になりやすいので、雨がかからない工夫や簡易ハウスを用意しましょう。
 本州では植え付けは春から初夏にかけて、5月頃が一番いいです。

 A植え付けについて
 鉢に植える場合直径40cmほどで、土が40〜80リットルほど入る乾燥しづらいプラスチックの鉢がいいです。鉢底に軽石などの底石を10センチほど敷き、赤土(山土でよし)1に対して、ピートモスなどの有機質を1、大粒パーライト1に培養土を入れます。元肥は特に必要ありません。
 苗木をポリポットから出し(土を崩さないように)伸びすぎた根を切ります。根元が土の表面より高くなるように、深植えに気をつけながら、鉢の土の上に安定させます。根が乾かないように気をつけながら作業をしてください。
 植え付けが終わったら、鉢の土の上にゆっくり溶ける緩効性肥料をひとにぎり撒きます。たっぷりの水をかけてください。
 鉢の土の上にきざんだワラやバークチップなどを敷くと、乾燥しにくく細根の育ちもよくなります。ただし加湿になりすぎて、根腐れをおこさないように気をつけます。

 B水やり
 マンゴーは乾燥に強い植物です。しかし水やりはとても大事です。特に鉢植えで育てる場合、水やりを忘れてしまうと鉢土がすぐに乾いてしまい大きな打撃を与えてしまいます。気をつけましょう。
 夏場は朝と夕方に1回ずつ、春と秋は毎朝1回、冬場は2〜3日に1回様子を見てあげましょう。

 C剪定
 接木した幹が、1本まっすぐ伸びていたら上から3分の1ほどで切ります(切り返し)。主枝を数本出させます。5月上旬に切り返すと、すぐにいくつもの芽が出てきます。そのうち3本だけ残して育てます。

 6月中旬には、これらが3本の主枝になります。これを3本仕立てといいます。すでに幹から数本の主枝が出ている苗木ならば、バランスよく3本の主枝だけにしてその主枝の先を切り返します。葉がかたまってついているところが節なので、その上を切ります。

 7月上旬になると、3本の主枝の先から発芽してくるので、その芽を摘み取ります(摘心)。そのまわりからいくつもの芽が出てくるので、バランスを考えていい芽を2つ残してほかの芽をかきとります。
 8月の中旬頃には3本の主枝と2本の枝がしっかり伸び、全部で6本の枝が出ていることになります。枝が重なり合って、上に向かって伸びるようでしたら主枝を斜め外側に誘引してください。折れないように気をつけてください。
 その年の冬には花芽が伸びて花穂が出てくるものもあります。木の勢いをつけるため、それは切り落としてください。翌年からの楽しみのために、この年は我慢しましょう。

 D冬場から翌春へ
 マンゴーは熱帯果樹なので温度に気をつける必要があります。夏場はベランダなどで、雨除けだけで栽培してもいいのですが、15℃以下になると成長が鈍ってきます。10月いっぱいくらいは簡易ハウスなどで育てましょう。11月頃、寒さが厳しくなってきましたら、暖かくよく陽の入る部屋に入れてください。部屋の温度は最低でも5℃以上に保ってください。水はぬるま湯をあげましょう。
 3月になって寒さが和らいできたら外の簡易ハウスに移してください。

 E再び枝を増やす
 暖かくなってきましたら、主枝から伸ばした2本の枝先から新芽が伸びてきます。摘心をしてください。芽を数個出させてから芽かきをして2芽だけ残します。6月下旬頃には残した2芽が伸びて12本の枝になります。7月にはさらにその12本の枝先から発芽してきます。

 同じように摘心と芽かきをして2芽残すようにしましょう。
 24本の枝を上手に育てることが出来て主幹が太くなっていたら花をつけさせる準備が整ったということです。

 F開花と温度管理
 1個の果実を育てるためには、50枚の葉が必要になります。生らせる実の数は葉の数を数えて1〜3個にしましょう。
 花を咲かせるためには、10〜11月頃に平均気温15℃以下の日がしばらく続く必要があります。ただし、日中は20℃以上になるように日当たりのよい場所に置いて光合成をさせてください。花の数を多くしたり、果実になる花をつかせるためです。それが終わると冬の休眠期に入ります。休眠期に加温して温度を高めると、花芽が生長して開花します。
 花芽は2月頃に伸びだしてきます。しかし、本州では平均気温が20℃以上になる4月下旬から5月に開花させたいので、最初に出てきた花芽は切り取って、開花時期を遅らせます。開花の時期に15℃以下だと受精せずに実が生りません。切り取った花芽も新たに出てくるので心配は要りません。
 3月になったら簡易ハウスに移します。寒さが和らぎ花穂が伸びてきたら毎日水やりをします。花をうまく成長させるためにも水を切らさないように!花穂が生長して地面につきそうでしたら、ひもでつりましょう。

 G受粉と摘果
 マンゴーの花の受粉は、ミツバチやキンバエなどの虫たちです。ハナアブやチョウ、ガなども受粉を手伝ってくれます。花が咲き進み、暖かく晴れた日には虫たちが訪れやすくするために、ハウスの横のビニールを開けます。マンゴーの受精には20℃以上の温度が必要ですからハウス内の温度にも気をつけます。
 一ヶ月ほどの間、花は咲いては枯れていくことを繰り返します。咲く花の数は決まっていません。ものによっては、穂が60cmにもなり数千個もの小花をつけます。花には雄花と両性花があります。実になるのは両性花です。枯れた花は湿気を含んでカビの原因になりますので時々穂をゆすって花がらを落とします。
 ひとつの穂に両性花は10〜30%ほど咲きます。温度が足りなかったりすると10%以下にもなります。そのうち結実するのは8〜13%くらいです。つまり1000個の花が咲いて30個くらいの結実があるということです。
 ひとつの房で結実したすべてを育てることは出来ません。一週間ほどでほとんどの実は落ちます。むしろ穂をゆすって弱い実を落とします。ソラマメくらいの大きさになりましたら、一花房に4〜5個の実になるように、小さいものや色艶の悪いものを切り落とします。さらに卵くらいの大きさになったら大きくて形の良いもの1〜2個残して育てます。
 実が大きくなってきたら、ひもをつりなおします。さらに色が緑色から暗い紫色になってきたら白い袋をかけます。日焼けを防ぐ効果と虫や鳥に食べられないようにするためです。袋には収穫時にマンゴーが落ちても破けたり落ちたりしない紙でしっかりと枝にとめます。

 H収穫
 マンゴーの色が紫から赤に変わってきたら収穫はもうすぐです。マンゴー(アーウィン種)が一番おいしく収穫できるのは、完熟して自分から自然に落ちた実です。袋の中にドサッと落ちます。落ちたらすぐに収穫します。しかしすぐに食べないように !
 収穫したマンゴーは傷つかないように、柔らかいものの上に置き室温で2〜3日待ちます。これを追熟といいます。これにより甘さと香りが増します。冷蔵庫に入れてはだめです。香りが消えてしまいます。取れたてのマンゴーにはブルームといって白い粉がついています。洗う必要はありません。皮の表面にワックスみたいなツヤが出て、手で触るとべたべたしたら食べごろです。いい香りがしているはずです。

 I収穫後の切り返し
 果実を収穫したら、果実がなっていた枝を1節から2節ほど切り返しをします。木が大きくなりすぎないようにおこないます。
 収穫の時期の違いで切り返し剪定のやり方も変わります。つまり加温栽培で7月までに収穫が終わる場合は、2節ほどの切り返し剪定をしても、その後発生する新梢が二次伸長して秋の低温で花芽分化し先端に着花します。収穫が8月以降になる場合には、すぐに気温が低くなるので1回しか発芽できません。その為、切り返し剪定を1節以内にとどめないと木が小さくなってしまいます。9月以降の収穫ならば果房の付け根で切り返します。
 冬に気温が低くならない沖縄などでは、切り返し剪定をしますと樹勢が強くなって花芽分化しづらくなります。切り返しはせず発生する枝を水平に誘引して花芽分化を促進させます。3回目の新梢が出ると花芽がつかなくなりますから、出ないように管理する必要があります。

 J施肥をする
 肥料は、花芽が出てくる頃(花肥)と、実がとまって摘果する頃(実肥)、収穫後すぐ(お礼肥)の年3回施します。直径40センチほどの鉢栽培では、チッソ:リン酸:カリ=10:10:10の緩効性肥料を大さじ1杯くらい土の上にまきます。


さあ!ご自身の手でマンゴーを収穫してみませんか!愛情を持ち、心をこめた育成により、苗木は必ずあなたの期待に答えてくれるはずです。
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